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「……あの、本当にごめんなさい」
「いえ、お気になさらず大したものでもありませんから。それよりここに来た目的は依頼、ということで宜しいですか?」
未だショックから立ち直れない俺に代わって璃亜が客の相手をする。
ずいぶん若いな。見た目だけならうちの璃亜も18歳ぐらいに見えるが、それよりもう少し下だろうか。
「……はい、警察に相談してもろくに取り合ってもらえずに……。ここでなら話を聞いてもらえるんじゃないかって…………」
少女の表情に暗い影が落ちる。
その沈痛な面持ちを見て素早く気持ちを切り替える。
「分かった、話を聞くよ。でもその前に君の名前を教えてくれるかな?」
「……中原……詩織、です」
「じゃあ中原さん、聞かせてくれ依頼の内容を」
「……一週間前、この辺りで火事があったのを知っていますか?」
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