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「アホかお前は。俺の人生がお前に狂わされただって? そんなわけ無いだろ。大体なぁ俺の人生、他人に左右される程細くねぇんだよ」
「しかし………いつも危険な目に…………」
「まぁ確かに、何度も危ない目にはあってるな。死にかけた事も十回じゃきかねぇと思う」
俺の言葉に璃亜が申し訳なさそうに顔を伏せる。
「それでも、その度に命懸けで守ってくれたのもお前だろ?」
「…………、」
「璃亜がどう思ってるか知らないけどさ、俺は今の人生をすげー楽しんでるぜ。そりゃあこんな仕事だから危ない事もあるけどよ、それも全部俺が自分で選んだ事なんだ。誰に命令されたわけでも巻き込まれたわけでもない、俺が選んだ人生だ」
そう、この事務所を開いたのも、璃亜の両親を殺した犯人を探すのも、全部俺が自分で決めた事だ。
それは正義感や義務感から来るものでもないし、璃亜に頼まれたからでもない。
そうしたいと俺自身が強く思ったからだ。
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