第三章 人間と妖怪

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事務所自慢の美人秘書である兎楽璃亜、しかしその姿は昼間の彼女と少し違う。 髪は純白、降り積もった初雪のような穢れの無い白。 瞳は真紅、静かに揺れる炎のような儚げな赤。 そしてその口元には小さな牙が覗いている。 その手の存在に詳しく無い者でもひと目で分かるであろうその姿。 それはまさしく、吸血鬼そのものだ。
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