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「豊川稲荷って、商売の神様がいるんだってね?
それに俺も、手しごと市に参加してみたくなったんだよ。」
「だから豊川に・・・?」
「ああ、そうなんだ。
あの日雛乃ちゃんと出会わなければ、きっと俺は、東京という都会にしがみ付いたまま夢を叶える事ができなかった。
カメラマンになるには東京じゃなくてもいい。
それなら、自分の好きな事を仕事として、多くの人に自分の作品を見てもらいたいと思ったから。」
手しごと市は、クリエイターたちが自分たちの仕事を多くの人たちにアピールできる場所。
彼もまた、この地で手仕事を極める事を決めたクリエイターの1人となった。
「あの日雛乃ちゃんと別れてから、正直後悔してたんんだ。
もう会えなかったらどうしよう・・・。
連絡先を聞けないまま別れてしまった・・・ってね?」
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