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お礼に簡単なお菓子をつくったらそれが気に入ったらしくて、お菓子目当てにお手伝いしてくれてるみたい。
ひぃ、ふう、と本日の人数を数える。
今日はどうやら8人。
8人分のクッキーを焼こう。
キッチンに入れば、そこにはすでにクッキーの材料が揃っていた。
自然と笑みが溢れる。
雑鬼である彼らは頼まれごとならきっちり行う。
でも頼んでないことはめっきりやらない。
僕は彼らにお菓子の材料を出しておいてくれるよう頼んでない。
つまりこれはきぃ君が用意してくれたものだ。
きぃ君は彼らについてはなんも言ってないけど、これは嫌ってはいないってことだよね?
なんだかんだ言って可愛がってくれてるのかな??
クッキーが焼ける香ばしい臭いが辺りに漂い始めると、家事をしてくれてた雑鬼達が集まり出す。
僕のお昼ご飯として、朝のポトフの残りもあっためて、あとパン。
「もう終わったの?」
ワクワクと期待している様子の雑鬼に聞けば、みんな揃って大きく首を縦に振る。
かわいいなぁ。
焼いたクッキーと昼食を持ってリビングに移動すると、足元でトテトテと音を立てて雑鬼達が走る。
テーブルの上にクッキーを置いて、どうぞ、と言えば大皿の回りを囲むように座って、その体から考えれば大きなクッキーを頬張る。
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