第5話

24/27
前へ
/27ページ
次へ
「この前言ってた、新しい恋人がね、遊びに来ることになったの!私の部屋で一緒に宿題をするの。それで彼がね、うちの図書室を見てみたいんだって。町の図書館とは違うのに、名前で誤解しちゃったみたいでね。ほら、颯太くんが亡くなったとき、私の学校中で、花園家の図書室っていうのが広まっちゃったみたいで」 華乃はクスクスと笑いながら、話した。 「なるほど!かしこまりました。いますぐに図書室を綺麗にしておきますね!」 菜月は廊下を渡り、図書室へと向かった。 華乃も、廊下を歩いて行った。 再びリビングは奏多ひとりだけとなった。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加