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「寿人、たしか応募に当選した人数って三人だったよな?俺たち以外にもう一人居ても大丈夫なのか?」
「おう、大丈夫だけど誰か心当たりでも居るのか?」
まあな。とだけ返事して、すぐに電話をかけなおす事を寿人に告げて一度電話を切った。
幸樹は、部屋から出て隣りの皐月の部屋をノックした。
すぐに部屋の中から入って良いよと、返事があった。
幸樹は、返事があったのでそのままドアを開けた。
部屋の中で皐月はベッドに仰向けに寝ころんで、足を立てながらマンガを読んでいた。スカートを履いているせいで、パンツ丸見えである。
皐月は、こっちを一瞥してきたが、入って来たのが俺だと分かった瞬間、なんだおにいちゃんか。と呟いて再び漫画に目を落とした。そして一言、
「おにいちゃん、どうしたのこんな時間に?まさか発情期だからって、童貞卒業手伝ってとか言わないよね?」
とかなんとか、漫画から目を逸らさずに言ってきた。相変わらず頭が痛くなる妹だ。もし本当にそうだとしたら、自分の貞操の危機だということがわかっているのかと、俺は思ってしまった。そして未だにパンツ丸見えである。とりあえず隠せよと心から思ってしまった。
こんな残念な妹だが、一応俺のカワイイ妹だ。とりあえず俺は、話しの本題に入る事にした。
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