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皐月の部屋から戻って来た幸樹は、再び寿人に電話した。
少しのコール音の後、寿人は電話に出た。
とりあえず幸樹は、妹の皐月が、ゲームのバイトをやりたがっている事を伝える事にした。
「寿人ごめんな。待たした。えっとそれでさっきの話の続きなんだけど、皐月も参加したいらしいんだけど、大丈夫か?」
「もう一人って、やっぱり皐月ちゃんか。まあ、皐月ちゃん位のゲーマーになると、やりたがって当然だよな。多分大丈夫だと思うけど、一応明日聞いてみるわ。てか俺、最近皐月ちゃんに会って無いけど元気にしてんの?」
幸樹は、寿人と毎日の様に一緒にいるが、最近寿人は、俺の家に遊びに来てはいなかった。もっぱら俺が寿人の家に行くか、ゲーセンで2人で暇を潰すかのどちらかだった。
寿人とは、小学生からの親友でよくうちの家にも遊びに来ていたので、当然皐月の事も当然よく知っていた。
俺たち2人は、現在高校二年生で、皐月は一つ年下の高校一年生だった。因みに三人共同じ学校なのだが、皐月は学年が違うので、別校舎になっていて、寿人は皐月に会えない時は全く会えなかった。
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