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幸樹は葵との別れを惜しむ様に毎日デートをした。 そして遂に別れの時、 「葵、俺絶対お前の事忘れないから、絶対また逢えるって信じてるから。毎日メールもするしお前が帰ってくるまで俺は何時までも待ってるから」 幸樹は涙ながらに葵に言い切った。 葵は目尻に涙を溜めて、幸樹に目を瞑る様に言ってきた。幸樹は疑問に思いながらも目を瞑った。すると唇に何か柔らかい物が当たり、驚いて目を開けると真っ赤な顔をした葵が目の前にいた。そして葵は幸樹に、 「幸君ありがとう。ちゃんと毎日メールもするから。あたし絶対帰ってくるから待っててね。それとあたしが幸君の彼女なんだからあたしが帰って来るまで浮気しちゃ駄目だぞ」 2人は最後に少しの間見つめあった。葵は時間が来てしまい親と一緒に車に乗って行ってしまった。 それから二年が経った時突然毎日来ていたメールが来なくなった。こちらからメールしても電話をしても完全に通じなくなった。 幸樹は、葵はもう俺の事忘れたかったのかなと思っていた。 だが幸樹はまだ葵の事を忘れずにいた。 寿人は葵の事を知っていたので幸樹が何故他の娘と付き合わないのかを葵のせいだと思ったのだ。 幸樹は、お互いに好きな人には苦労するな、と言い合いそこから取り留めもない話をした。 そして電話を切る際になり幸樹は大事な事を思い出した。 「寿人、そういえばゲームのバイトっていつからなんだ?」 寿人は早かったら明後日に結果発表だってさと言った。幸樹は明後日かあと思いながら、ゲームのバイトに想像を馳せながら、電話を切った。
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