6人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあまあ幸樹、終わった事は置いといて、明日から遂に待望の夏休みじゃんバイトしたいとか言ってなかったっけ?」
誤魔化す様に寿人は笑いながらそう返した。寿人のちょっとした薄情さに内心溜め息をつきながら、幸樹は夏休みについて想いを馳せる。
少し考えた後、幸樹は授業中に見た夢を思い出した。
「バイトとは関係無いんだけどさあ、さっき見た夢で寿人と剣で戦う夢見たわ。まあいきなり剣が現れて、俺たちが斬り合いしかけた変な夢だったんだけどな」
ハハハ、確かに変な夢だなファンタジーかよと、寿人も笑っている。まあ夢の話しなんかよりかより明日からの夏休みの方が大事な為すぐに話題をもとに戻す。
「夏休み入っても俺たちお金無いじゃん、だからなんか割高なバイトとかないかなあ日払いだとなお、良し」
「高校二年生でそんな良いバイト有る訳無いじゃん。まああって良いとこコンビニか海の家ってとこか」
まあ確かになと相槌を打ちながら、でも夢見たって良いじゃん、俺たち高校生なんだもんとか柄にも無い事を言ってみる。
最初のコメントを投稿しよう!