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気持ち良い眠りに付いていた俺は、部屋の開く音で目を覚ました。まだ夢見心地だった俺の肩を誰かが揺すり始めた。 「おにいちゃん、ごはんだよ。早く来ないとおにいちゃんの分のハンバーグも食べちゃうよ。」 まだはっきりと頭は目覚めてはなかったのだが、おう、と一応生返事だけはしておく事にする。 妹の皐月は、早くしてよと呟いて部屋から出て行った。 幸樹は、とりあえずムクリと身体を起こし、ポケットに入れていた携帯を取り出した。 「ん、メール来てたのか。寿人からか、良いバイトでもあったのかな?それとも明日の遊びの誘いかな?」 寿人から送られてきたメールを読む事にする。 幸樹君よ、良いバイト発見。至急連絡求むwwwとの事だった。 寝起き一発目のテンションからは、付いていき辛いハイテンションの相手にとりあえず電話しようかと迷っていると、一階から母親の事が響く。 「幸樹早く降りてきなさい。何時まで寝てるの、晩御飯抜きにするわよ。」 流石に、晩御飯抜きはキツいものがあるので幸樹は急いで一階へ降りていった。
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