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ぬらりひょん少女の巻
★
唐突ですが家に帰ったら、なんかキセルをすっている明らかにこいつ未成年だろって外見の少女が俺の家で茶をすすっていた。それも堂々と。
「あんた誰?」と、俺松代雄也は少女に問うた。すると少女の方は ビックリした様子で俺の方を見てきた。
(いやビックリしてんの俺なんですけど)
「あんた私が見えるの?」
と、謎の不法侵入者が問うてきた。
「そりゃ見えるに決まってんだろ。それともなんだ、お前霊かなんかなのか?」
「霊じゃないけど、妖怪よ」
「あんまかわんねえだろ、それ。それで、何で俺の部屋に勝手にあがりこんでんだよ。座敷童子か何かか?」
俺は結構霊感が高く、この手の存在にはなれていた。そのため普通の人間と変わらないくらいそういう存在がはっきりみえる。
「座敷童子じゃない。ぬらりひょんよ」
「これはまたビックリネームを出してきたな。ぬらりひょんって煙草ふかして、茶をすすってるおじさんじゃなかったか?」
確かに今目の前にいる少女はキセルを口にくわえていて、茶をすすっているが明らかに老人ではないし、ましてや男ですらない。それに一般的なぬらりひょんの外見はもっと頭の部分がとんがってるかんじであるはずなのだが……。
「ああ、あれは私のお祖父ちゃん」
「またどっかのジャンプ漫画みたいな設定を出してきたな。ってかぬらりひょんさんそろそろ出ってもらえないかね?」
「えっ嫌だ」
「嫌だじゃねえよ! ここ俺ん家なの、わかる!?」
「だってこのあまりにも堂々としているために勝手に人の家に上がっても気付かれないって有名のぬらりひょんを普通に見つけちゃうなんて気になるじゃない」
「ただの興味本位かよ……」
そうした結果俺の家には一人人ならざる存在の少女が居候し始めたのであった。
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