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「つまり俺は人並み以上に霊感があると」
「まあ、そいうことね」
「なるほど。なら陰陽師になってお前を祓うのも悪くないかもなあ」
「あんたとことん私を追い出したいのね」
「当然だろ妖怪さん」
「こんな美少女妖怪でも?」
「俺は動物妖怪派」
「動物妖怪ならいいんだ」
「キツネさんなら大好きだぜ」
「へえ~」と、俺の言葉にぬらりひょんが意外そうに答えた。
「キツネというと玉藻前とか葛葉姫とか?」
「いや、まあ名前までは知らんけど」
「なんでキツネ妖怪が好きなの?」
「あのモフモフの耳と尻尾がいい」
俺とぬらりひょんはその日仲がいいのか悪いのかよくわからない感じの会話をして過ごしたのだった。いや仲がいいとは思いたくないが。
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