#2 片桐咲也と再会

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「ーーー咲也。咲也起きて!遅刻するよー!」 「…んぅ…。」 「おーきろってー!」 ガバッと布団を取り上げられ、少し肌寒くて思わず身震いする。 「朝ご飯できてるよー!」 「…おはよー…」 ちなみにこの学園は全寮制で、俺と圭は同室だ。 「…良い匂い…ホットケーキ?」 「そうだよー!冷めるから早く食べろよー。」 ふんわりと鼻をくすぐるメープルシロップの匂いに誘われ、ダイニングに出る。 「お、やっと起きた。」 …エプロンがこんなに似合う男子高校生は他にはいないんじゃないかな。 昔から圭、料理はできる方だもんな。 「さすが圭…エプロン似合うなぁ。」 「えー?嬉しいような嬉しくないような…。ほら、早く食べろよ!」 「はーい。頂きまーす」
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