18人が本棚に入れています
本棚に追加
4月。入学式。
暖かな春の陽射しが柔らかく差し込む午前11時頃。
俺、片桐咲也(カタギリサクヤ)と、相棒であり幼馴染の菅原圭(スガワラケイ)は、体育館…もといアリーナで、入学式の真っ最中だ。
「やっぱここの生徒会オーラ半端ないな…」
「住む次元が違うっていうかねー。もう人生勝ち組って感じだよな。咲也とちがって。」
「うっさい、お前もだろっ」
ここは、私立皇院学園高等部。
名門中の超名門、天才が集うお金持ち学校。
だが俺は何の取り柄もないただの一般人。
もしあるとすれば、お母さん方のお婆ちゃんが蔵持ちのちょっとしたお金持ちくらいのものだ。
まぁちょっと訳あって超難関と言われるこの学園の試験に見事合格し、見事30人定員という枠に入れてしまった。
そして現在、その入学式の真っ最中。
最初のコメントを投稿しよう!