#1 片桐咲也と王子様

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…っていうか眠い。頭が重い。 隣をみると圭もうとうとと眠たそうにしている。 視界もぼんやりと霞んでいて、瞼にのしかかってくる重圧に逆らう気もなく、浅い眠りに引き込まれようとしていた。 「…ってか体育館あったか過ぎなんじゃボケー。どんだけ俺を眠らせたいんだー…。」 「いつもの饒舌にもキレが無いよー…。」 「や、圭も人のこと言えないだろーよー…。」 いつもの相棒とのやり取りもキレがなくなるくらい、睡魔に襲われていた。 ーーもう本当に寝ちゃおうかな…。 現実と夢との間をうつらうつらと漂っていたその時。
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