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「「「キャアーッ!!!」」」
突然あがった黄色い歓声に、ハッと現実に引き戻された。
「…なんだよ…。」
歓声があがった正体を確かめようとキョロキョロと辺りを見回す。
眠いのになんだよ…。
気を張っていないとすぐ落ちてくる瞼を、無理矢理こじ開けて壇上を見上げる。
俺の視線の先には…出来過ぎてるってくらい整った顔立ちの奴がいた。
「…なあ、圭。あいつ、誰?」
「…んぇ…?」
「いや起きろよ。」
ベシ、と軽く圭の頬を叩いて起こす。
「んん…なんだよ…。」
「だから、あいつ。誰?」
奴の方向を指を差して示す。
「んー。あぁ。柊木秀だよ。」
「ヒイラギ…シュウ?」
何故か聞き覚えのある名前に違和感を覚える。
あんな奴、見たことないはずなのに…。
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