#1 片桐咲也と王子様

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『ーーこの学園で、勉学に励み、仲間と切磋琢磨し、心体共に成長できるよう、励んで参りたいと思います。職員の先生方、学園の生徒の皆さん、よろしくお願い致しします。」 やっぱ、すごいんだな…。 顔が良いだけじゃなくて、ちゃんと公共の前で喋れるって。 「…柊木秀だろ?でっかいショッピングモールとか経営してる、柊木財閥の跡取りっていう。」 「まじかよ!そりゃ頭も良いはずだよなぁ…。」 んん? 柊木秀って奴は、あの柊木財閥の跡取り…? 「聞いたか?咲也。…ってかまぁ、頭良いなんて当たり前だよな。新入生代表で喋ってるってことは、入試1位だったってことじゃん。」 「成績優秀で容姿端麗で、お金持ってる王子様ってことか…。」 「なんか現実味感じないよな。嫌味ったらしい!」 「…それをお前が言うな。」 ジト目で訴える。
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