Ⅸ 毒林檎

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「何するつもり?」 「うん、君の絵を描きたいんだ」 ほんの思いつき――と言うよりも。 この機を逃せばもう二度と 彼が僕のベッドに迷い込んで来る事なんて ないんじゃないかと思った。 「できれば……その」 「できれば……なに?」 分かってるくせに。 だからわざと大きく胸元を開いて 和樹は首を傾げる。
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