Ⅹ 制裁

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Ⅹ 制裁

翌日。 「寝坊ですか?」 「はい……」 「本当に夕方まで?」 「寝てました……すみません」 「呆れたもんだ。いったいどうして?」 職員室で教頭に絞られる僕の横を 当番の和樹が――。 「失礼します。プリントを集めてきました」 偶然か必然か。 赤い唇にほんの少し笑みを浮かべて通り過ぎてゆく。
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