XI デュエル

14/33

24人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
「クソッ……」 腕力では敵わず。 だらなしなく胸を肌蹴たまま 僕は身をよじるだけだった。 「どうした?そんな非力で男が抱けるか?」 彼が動くとかすかに 上等な香水と艶めかしい汗の匂いがする。 ああ、そうだ。 これが――。 和樹の身体に染みついた 切ない匂いだ。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加