高1の春うらら

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少し肌寒い4月の朝。 携帯のアラームが騒音を起こし、俺の貴重な睡眠時間を妨げる。 寒い空間へと手を伸ばし携帯に手をかける。 そしてアラームを解除し、布団に潜り込む。 再び夢の中へと・・ ちがーう!! 今日は入学式じゃまいか! 昨日みたく二度寝という至高の時間は、今日からなくなってしまうのだ。 嫌々ながら布団から出て洗面台へと向かう。 俺は起きてすぐに歯を磨く。 なぜなら起きた時が一番口臭が酷いからだ。 例えで言うなら糞の臭い、そんな雑菌まみれの口で朝食なんて食べたくない。 口臭を予防する事項其の壱:寝る前のアルコールは厳禁、体の水分が蒸発し臭いを抑える作用のある唾液の分泌を妨げるから 其の弐:寝る前に水を飲む、唾液の量を増やすから。 以上 顔を洗い、歯を磨き、寝癖を整える。 そしてトイレに入る。 妹を発見したので「すまん」と言い、速やかに外へと退避する。 発見してから数秒固まってしまうと命の危険に晒される。 だから、何事もなかったかのように振る舞うのが大切である。 だいたい鍵を閉めない妹が悪い、マナーだろ。 開けっ放しってことは見ていいよ、おにーちゃんってことだろ? 妹「そんな出鱈目な理屈が通るわけないでしょーが!!」 妹のドロップキックを背中に受け盛大に床へと倒れる。 朝から激しいな・・お兄ちゃんなんだからもうちょっといたわってくれてもいいじゃないか。 妹「だいたい、すまんの一言でいいと思ってるの?乙女の純心を傷つけたのよ、地面に頭を埋めるぐらいの土下座を見せてくれてもいいんじゃないの?」 そんなことしたら家壊れちゃいますよ。 ここ2階だから床を貫通してリビングに一直線ですね、わぁとても便利ですね。 その後、親の鉄槌を受けて再び地面に埋まるんだろうな。 兄「土下座したら妹の可愛い縞柄パンチーが見えちゃうからな・・今日は黒か?」 妹必殺:兄貴滅殺百裂拳!! その後、2人とも母の逆鱗に触れ鎮まらざるを得なくなった。 母は朝とても機嫌が悪いのでこんなに騒いでいたら怒られるのも当たり前である。
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