第1話

高1の春うらら

妹の視線を感じながらパンをかじり、ミルクティーを飲む。
朝は紅茶、これ大事。
コーヒーは苦くて飲めないからNG。
今日はミルクな気分だから牛乳を淹れてみました。

そういえば自己紹介がまだだったな。
僕は影だ・・嘘です、すいません。
俺は、清水 連（しみず れん）
最近キラキラネームとか流行ってるけど、社会に出て困るんだぜ？
恥ずかしいだろ、希空（のあ）、愛歩（らぶほ）、永久恋愛（えくれあ）etc
らぶほってなんだ！？
絶対に虐められるじゃん、高校男子って悪質だぜ、俺まだ１年生にもなってないけど。
「今日泊まるとこねぇな・・ラブホいくべ」みたいな感じで。

つーかこんだけSNSが発達してんだから嫌でも知るよな、しかも女の子だろ？
メッチャ嫌だと思うんだよね、何でこんな名前なんかにしたの！！お母さんなんて大っ嫌い。
そして家を出て行くというのが安易に想像できてしまう。

何？
そういうのはもうお腹いっぱいだから話を進めろ？
俺じゃなくて書いてる本人に言ってくれよ、俺は奴の駒なんだからさ。
いつかチェックメイトって言ってこの物語を終わらせてみせる・・俺も消えるってことだよな。
それは困るな、前言撤回終わらせないで下さい。

話を戻して、妹の名前は清水 千夏（しみず ちなつ）中学三年生のお年頃の女の子。
口は悪いけどたぶん俺に惚れている、ブラコンってこと。
俺は決してシスコンではない、年下のまな板には興味ありません！
ボンキュボンだったら考えたかもしれない。

母親の名前は清水 真美（しみず まみ）年齢不詳の親、父さんに年齢を聞こうとしたら、さきに父さんの息の根を止められていたため聞くことは叶わなかった。

父親の名前は清水 力哉（しみず りきや）名前にも書いてある通り力が半端なく強い。腕相撲に自信がある俺でも指２本に敵わない。
趣味が筋トレなだけあって、休みの日は欠かさずに筋トレをしている。
筋トレ好きな人ってMが多いって聞くけど父さんは確実にその気がある。