高1の春うらら

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父さんは朝が早いのでもう家にはいない。 母さんは専業主婦だからずっと家でゴロゴロして脂肪を蓄えている。 パリンッ 母「あらやだ、力が入り過ぎてコップ割れちゃった」 首をかしげて可愛らしい顔をしても手遅れです、並大抵の力じゃ割れないでしょ。 だいたいなんで怪我してないんですか、あんたの手は鋼鉄かなんかですか? ハガレンの兄の方ですか? 母さんは確実に俺の心が読める。 さっきの悪口と言うかジョークも読んでいたためにコップが弾け飛んだのだ。 母「早く食べて学校に行きなさい」 威圧感が半端じゃない、気が立ってるからさっさと私の目の前から消えなさいと心の中では思ってるはず。 自分のためにもさっさと退散しよう。 連「じゃあ俺先に行くからな」 階段を上がり再度歯を磨いて、制服に腕を通す。 少し大きめの奴を買ったが高3の頃にはピッタリになっている事だろう。 今日から俺も高校生だ。 家を出て15分ぐらい歩いたところに俺が通う学校、神北高校がある。 普通科の進学校なんだが推薦制度もあるせいか少し出来の悪いやつでも入ることは可能だ。 この近くにも神南高校と言うところがあるがあっちはこちらと違い男子が多い。 神北の推薦枠が文科系で優れている人を採る傾向があるのでそういう結果になっている。 通学路にも多くの女子を見かけた。 スカートを長く履いて真面目ぶってる子や、制服を着崩して登校している子、皆個性があったが俺はやっぱりミニスカートから見える生足が大好きだ。 中学の頃から女子高校生を見てきたが、ここら辺はレベルが高い。 そして悪戯風も吹きやすい。 白や黒、ピンク・・俺の頭の中は既にお花畑が広がっている。 顔に出さないよう気をつけながら足を進めていく。 校門を過ぎた先には大きな桜の木が俺を待ち伏せていた。 お前を卒業までに切り倒してやるから覚悟しておきな! 謹慎ものの目標を立てて体育館に入る。 体育館には既に多くの学生で賑わっていた。 受付を済まし案内された席へと着く。 俺の前には見慣れた茶髪が背もたれに流れていた。
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