第3章:マラソン大会

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「別にぃ」 それに対して あかねが返答する前に奈央子が「あ、あかねちゃん!あの…その…えと」と口を挟んだ。 「お、久しぶりだな。奈央子。」 えっ!? っと周りの生徒達が一斉に奈央子の方を見る。 わーん!そんな呼び方するなあ!泣 また先輩たちにコワイメで見られちゃうよお 目 付けられるじゃんか! しかしあかねが「なに見てんのよ」と軽く人睨みすると、見ていた皆は「ハイハイ」と言った様子で、元通りに過ごし始めた。 「何だよ。おめーら、友ダチだったのか」 と優。 「高校に入学して、最初からですけどー?ご存知なかったかしら。っていうか、何であんたが奈央子の名前 知ってるのよ」 とあかね。 「あ、あかねちゃん!」 奈央子は、あかねの耳元で、「この人…チョコ寮の人なんだよ」と囁いた。 「え゛!!!」 と驚くあかね。 「っていうか あかねちゃん!上城くんと知り合いなの!?」 奈央子はまず、その事に驚いた。 奈央子とあかねは、高校入学にて、この春 知り合ったのだ。高校一年生からの友達だった。
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