第3章:マラソン大会

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「中学が一緒だったのよ。でも…まさか、優が」 あかねはどうやら、優がチョコ寮生だという事は、知らないらしい。 「チョコ寮に住んでる事は、センセーに誰にも言うなって言われてるしな。男子寮って事になってるし。まぁ事実、チョコ寮は男子寮だけど」 と、最後の部分は奈央子を直視しながら話したので、奈央子はムゥッとして、ほっぺたを膨らませた。 「だから!」 好きで住む事になったんじゃなくてぇ!! しかし今、周りには人が沢山。しかも密集しているこんな状況なので、そう心の中で叫んでおいた。 まぁ上城くんだって、理解はしてくれているだろう・・・私が『仕方なく』住む事になったって。 「というわけで、優さん。奈央子に迷惑かけないでよね?」 とあかねが言うと、優はチラッと奈央子の方を見た。
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