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「おい」
「ギャッ!」
ガチャッという音と共に、奈央子の部屋のドアが開いた。
優が立っている。
部屋の中の奈央子はと言うと、まだ制服姿で、鞄の中身を整理していた所だった。
「な、何!」
「別に、対象外でもねぇよ」
「え?」
「別に、対象外でもねぇよ」
「え?」
「別に、対象外でもねぇよ」
「え?」
奈央子は優を直視していた。
「だから、いつまでもプリプリしてんのはヤメロよ」
「……………………」
「プリプリエビみたいだぜ」
「な!」
「分かったぁ?」
「そんなことより、勝手に部屋に入って来ないでよ!」
と、奈央子は少し強い口調で言ってみた。
「対象外じゃねぇ女の子の部屋に、わざわざ入んねーよ」
一瞬 二人の間に数秒間の沈黙が訪れたが、奈央子のクスクス笑いにより、沈黙は終わった。
と、奈央子は あることを思い出した。
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