第4章:聞きたいこと。気になること。

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「おい」 「ギャッ!」 ガチャッという音と共に、奈央子の部屋のドアが開いた。 優が立っている。 部屋の中の奈央子はと言うと、まだ制服姿で、鞄の中身を整理していた所だった。 「な、何!」 「別に、対象外でもねぇよ」 「え?」 「別に、対象外でもねぇよ」 「え?」 「別に、対象外でもねぇよ」 「え?」 奈央子は優を直視していた。 「だから、いつまでもプリプリしてんのはヤメロよ」 「……………………」 「プリプリエビみたいだぜ」 「な!」 「分かったぁ?」 「そんなことより、勝手に部屋に入って来ないでよ!」 と、奈央子は少し強い口調で言ってみた。 「対象外じゃねぇ女の子の部屋に、わざわざ入んねーよ」 一瞬 二人の間に数秒間の沈黙が訪れたが、奈央子のクスクス笑いにより、沈黙は終わった。 と、奈央子は あることを思い出した。
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