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「お帰りー」
左を見ると、礼央が自己紹介の時と同じソファーに座って、DSのゲームをしていた。
初めてここに来た際には気付かなかったが、ようは、出入り口を入って、すぐ横に『団らんの間』があるのだ。
真正面に位置する窓には、白いレースのカーテンがかけられており、その横に、この間の自販機。
奈央子の頭の中で、少しずつ、チョコ寮の間取り図が出来上がってきた。
「た、ただいまぁ・・・」
あまりに馴れ馴れしくされるので、奈央子は違和感を覚えたが、この雰囲気はとあることをするチャンスだと思い、意を決して、口を開いた。
「あの！」
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