第4章:聞きたいこと。気になること。

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「先生に聞いたら、髪の色が原因なんだって。でも、この学校にキンパの人はおれ以外にもウジャウジャいるし。だから、何か理不尽だとずっと思ってる」 礼央の髪は、全体的にマルコメのように短い、そして色は全てが金だった。 「え!もしかして、その金髪が理由で、この寮に入れられたの!?」 「そーだよー。 中三の時、合格発表があった後に、寮の部屋割りの通知が来る時にね、『入寮日、貴殿は、生徒指導室に来るように』ってな具合で。で おれは このチョコ寮って寮に入らさせられる事を、先生から聞かされたって言うね」 「へ、へぇ……」 「普通に男子寮に入るつもりでいたけど。何でおれだけ特別視されてるのかって思ったし!」 礼央は当時の記憶を思い出しているのか、少し興奮ぎみに話した。 「そ、その時から金髪だったの?」 と奈央子。 「そーそー。や、受験や面接の時は黒くしたけどね」 確かにこの学校には、金髪とか、とにかく髪を染めてる人は何人もいる。そして、その中にも中学生の時から染めていた人だって、いただろう。 「確かに、なんで礼央くんだけなのかなぁ?他に理由は、っていうか、心当たりは無いの?」 「なーい!」と、微笑みながら、明るく答える礼央。
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