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「な!」
優の声が聞こえたので すぐに振り向いた奈央子は、そう叫んだ。
「『まだ』って、そんな言い方ないじゃん、優ぅー」と礼央。
すると奈央子が
「勘違いしないで。私、好きでここに引っ越して来た訳じゃないから!!」
と優に向かって、そう吐き捨てるように叫ぶと、二階への階段を勢いよく上がり始めた。
そして、三段目まで上った時
「何だよ。さっそく手ぇ出したのか?」
聞き覚えのある、少しトゲのある声が奈央子の耳に入った。
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