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「ま、心配しなくても大丈夫でしょ。それじゃ!」
そう言うと、礼央は再び階段を上がって行った。
いやいや…そういう訳にはいかないでしょ。
だって私、ここの世話人だし!
チョコ寮の人が風邪引いたとかいう時にそれこそ私が世話しないと、先生になんか言われるのでは…
と奈央子は思った。
昼休憩の時にでも様子を見に行ってみるか、と考えながら、チョコ寮の玄関ドアを開けた。
そう言えば、ちょうど思い出した。
今 優は弱っているから、その時に歩み寄れば、優のおうちの事を話してくれるかも…!
優には悪いが、奈央子は少しウキウキとした気分で、校舎へと歩き始めた。
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