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キーン コーン カーン コーン…
朝のホームルームの知らせを告げるチャイムが、苺学園の全ての教室に鳴り響く。
奈央子は席に座っていた。後ろの席の主・あかねの姿がまだ ない。
まさかあかねちゃんまで風邪!?
奈央子はふと、そんな事を考えた。
奈央子が鞄の中身を、机の中に入れていると、あかねが教室の前のドアから、他の生徒達に紛れて入って来た。
「あかねちゃん。昨日、電話待ってたんだよ~!」
あかねが席に着くなり、奈央子は身体を後ろに向けて、話を切り出した。
「あ゛ー。走って来たから、ちょっと待って」
鞄をドサッと机に置いたものの、あかねはしばらくハァハァと息を切らしていた。
「ふう。で、なに?」
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