5人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
時計は午後三時十分。七限目の時間で、ロングホームルームの時間だ。
苺学園は一日七時間制で、午前四限、午後からは三限の授業がある。ちなみに一限の授業時間は五十分だった。
窓から見える外の景色は、オレンジかかっていた。
奈央子が無言になっているからか、優は続けた。
「ってかさぁ奈央子。アイツと知り合ってんのな?」
「し、知り合いっていうか、友達なの。ねぇ、さっき言ってた『色々あるし』って、何なの…?」
しかし優が答える前に、ベルの音が鳴った。
先生かな?
そろそろ授業に戻りなさいと言いに来たのだろうか。
奈央子はそんなことを思いながら、ドアを開けた。
目の前に立っていたのは
最初のコメントを投稿しよう!