第8章:Holiday

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(私、髪けっこう伸びたなあ) 奈央子は洗面台の前に立ち、鏡で髪を眺めていた。 カチャ ピッピッ 風呂場のドアを開けてスイッチを押す。 ちなみにチョコ寮の水回りの設備は、奈央子が見る限り女子寮と同じだった。という事はきっと男子寮も同じなんだろうと思った。 最新機器っぽく、やたらデジタル要素が多い。奈央子は機械に弱かったので、入学したてはよく あかねに教えてもらったものだ。 「お湯もはっちゃおっと」 ピッと奈央子がボタンを押すと『お湯はりを開始します』という女の人の声のアナウンスが、スピーカーから流れる。 そして奈央子は寝間着を脱ぎ始めた。
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