大晦日のひとり

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まじですか。もう年末ですか。嘘でしょ。 年の瀬の慌ただしさがやばい。 塾のマネージャーに転職して半年、息つく暇が無かったです。いきなり一校舎を任され、10年前の受験の記憶を引きずり出しながら、10人の講師たちをまとめて生徒と毎日のように面談し。 まえのマネージャーから引き継いだズタズタオペレーションの校舎。誰も喋らない状態から講師同士がご飯にいくようになるまで4カ月。ようやく雰囲気も上向きになってきました。 校舎の事情と生徒は関係ないうえに、彼らの人生を背負ってもいるのでこちらも必死です。 褒めて時に尻を叩き、なんとか受験生の成績はいい感じに上向きになってきました。 彼らを見てて思うことは、社会人、頑張れてるかと問いかけられているような気がします。 受験期の頑張りはえげつない。 そして、目標になんとか行くんだと踏ん張る子と、踏ん張らない子の差は、間違いなく将来の自分の姿が見えているかどうかで生まれています。 大学受験のとき、自分はどうだったか。 彼らを見ていると、まだまだ頑張らなきゃ、目指すものは高く、走り続けなければと毎日叱咤激励されています。 最近の出来事としては、雑誌の短編が一本と、来年出版予定の3作品の執筆。 火神子が別の文学賞をもらい、続編のハードルが爆上がりの中、毎日の中でどう書いていくか。 1分たりとも無駄に出来ない。受験生と一緒になってうんうん唸っています。 充実しているといえばかなり充実しています。
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