決勝戦 ―体温調節対決ー キチ VS ハナ

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ウィーン!ピカッ。 マシンに電源が入り 青いライトが発光した。 弱いファンが吹いたマシンに 私はうつ伏せに寝転がった。 「ひゃぁ~」 マシンに横になったまま 私は寝てしまおうと目を閉じた。 キチも目を閉じて しばらく沈黙が続いた。 5分後には熱くて目が冷めた。 「っつ、はあぁ。」 何分経ったんだろう、 マシンの右サイドについてるデジタル時計を見て まだたった5分しか経っていない事に気付く。 「まだ5分か…」 寝てしまいたいのにさすがに ウルマトで寝続けるのは無理だ…。 まずは20分。 その位はいつもも頑張って入ってる時間 なのだからと自分に言い聞かせる。 きっとキチもそうだろう。 いつもは一度出たり オレンジジュースを飲みながら入ってるので 気持ちよく思えるのだが、 今日は余計に喉が渇いてしかたがない。
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