決勝戦 ―体温調節対決ー キチ VS ハナ

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くっそぉ… 私はマシンの中で 無理矢理寝ようと目を閉じる。 静かに20分が経過した。 「あっちい…。」 体から出た汗が水溜りになって マシンに溜まっている。 顔からの汗を拭ってメイクも ほぼファンデーションは 剥がれてしまっている。 そろそろツケマも取れちゃうかも…。 素っぴんを見せることだけは 絶対に嫌だった私も熱すぎてもはや どうでも良くなってきていた。 私たちの戦いを撮影しているカメラの先では 「yes,sexygirls!」 モニターを見ながら一人の スキンヘッドの大富豪がらしき 外国人が叫んだ。 「(Hanaに賭ける人ー?)」 「(Kichiに賭ける人―?)」 その場に居た一人一人、金を束で置いて行く。 全員が置き終わった 札束の山は数億程ある。 大富豪達に賭けられた札束は、 私よりキチの方が多かった。 ジリークは老舗巨大ギャルサー。 大本命なのだろう。 大富豪達はジャンパン片手に モニターを見ながら笑った。 「もっと、激しくやれ!」
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