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父さんは僕を一度も見ることなく、その一緒にいる男の子ばかりを見ている。
「あんの馬鹿女。駅までタクシーを寄越せと電話で伝えただろう?何やってるんだ?お出迎えも無いのか!友里!」
父さんの怒鳴り声にびっくりした僕は、すぐに理由を話す。
「あの…父さん。母さんは今日は風邪引いて寝てるんだよ。ていうか、今日帰って来る予定だったんだね?なんか突然…。知らなかった…」
「まぁ良い。優、早く上がりなさい。充、タオルを持って来い」
父さんは僕を通り過ぎて、その"優(ゆう)"と呼ばれる男の子を連れて、家の中へと入って行く。
僕は男の子とスレ違いさま、彼の顔をハッキリと見た。最初から驚いたけど綺麗なベージュっぽくて、肌の色は白め。
そして心無しかな、顔のパーツが 何となくだけど…
僕と似てるなぁって…
思ったんだ。
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