第12章:貴方が愛した海ならば。

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なにやら僕の父さんは、僕が産まれる前から海の向こうの国・アメリカで働いているらしい。 特に連絡もなければ、年末年始のお正月とか、休暇シーズンでも家には帰って来ない。 別に『寂しい』とかじゃなくて。 幼い僕は、外国は遠い所にあるものだと思っていたから、アメリカにいる父さんが『帰って来ない』のは、『当たり前』な事なんだと思っていたんだ。 たとえ それが『帰らない』じゃなくて、"帰れない"状態だったとしてもね。
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