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「私は協力してあげるって言ってるの!優さんに…奈央子さんが『満足』してもらえるように。今のあなたを見る限りじゃ、優さんがあなたに『満足』出来るとは とても思えないわ!これだから遠慮がちな日本人はイヤね!」
と言ったルナは奈央子の手首を引っ張り、再び早歩きを再開した。
まっ、『満足』ってナニ!?
優が私のナニに満足するの!?
心の中で叫ぶも奈央子が反抗する間もなく、ルナは再びスタスタと歩き始めた。引き返したかったが、 手首を握られているんじゃ どうにもならないのが情けない。
先頭を歩くルナのブロンドの長髪からは「奈央子さんの役に立ちたい」というオーラが、揺れ動く度に感じる。
うん。
―ありがためいわく―
ですな!
わーん!こんなハズじゃなかったのに何故ぇ~っ。。
あぁ…、ついに私が下着なんかに拘(こだわ)らないといけない日が来ようとは。いや、本当は拘らなくて良いんだけど
この手を~ 振りほどけないんだよお!(泣)
六号室の扉を通り過ぎ、その隣の隣の部屋の扉の前で、ルナは止まった。
「充さん、まだ寝ているかしら。良かったわ、鍵を持っていて」
その言葉に奈央子はハッとした。
そうだ…野城くん。
ルナさんと同じ部屋だから、ここに居るんだ!
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