第13章:愛しのラビリンス-前編-

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右を見れば、大きな薔薇の花瓶。 左を見れば、大理石の太い柱。 見下ろせば、一面に深紅のじゅうたん。 見上げれば、今にも落下してきそうな 巨大なシャンデリア。 こんな建物に誰が住んでいる訳でもなくて、必要のある時だけお金を支払えば利用する事が出来る、ここはホテル。 周りを見渡せば、大人な雰囲気 漂うパーティーの真っ最中。 パタ パタ パタ… そんな中を、一人の女の子が慌ただしく駆け抜けていた。
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