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緋色は疑問に思いながらも、おもむろにスマホを取り出した。
「とにかく、こっちは手詰まりだな。管轄外だし、合同捜査本部すらできる見込みがない」
紅森刑事からのストーカーばりの履歴を横目に電話を掛ける。
「え?緋色、諦めんの?謎の変死体に痕跡のない犯人に霊能者…せっかく面白くなってきたのに」
「大丈夫。材料さえ与えたら、勝手に捜査してすっきりさせてくれるお掃除ルンバみたいな私立探偵を約一名知っている…ITにも強いし僕が知る限り、日本で一番優秀なプロファイラーさ。もちろん、僕を除いてね。外注だけど経費もかからない、と。
…ああ、カイ?僕だけど。今、漣斗の兄さんの職場にいるんだ。そう、監察医務院。話、聞きたい?」
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