第2章

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どうしよう…どうしよう… オロオロすること約5分。 見知らぬスーパーから見慣れた顔が2人。 俺は急いでドアを開け、会話が 弾んでいるらしい2人に駆け寄った 「社長! 菊田さん!」 2人は何気なくこちらに振り向くと 一瞬ギョッとしたが、 すぐにその顔は不敵な笑みと苦笑いに変わった。 「おう。やっと起きたか」 「天野、起こしてもぐっすり なんだもん。こっちがビックリしたよ」 「す、すみません…」 あまりにも恥ずかしくて、顔を上げられない。 「自分でもビックリしてます…」 「だろうな。初めて乗せてもらった人の車で居眠りとか無防備にも程があんだろ。女子高生じゃあるまいし」 「え…?」 今まで聞いたことのない毒舌が 返ってきて、思わず俺は口籠った
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