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さらっと流す社長に菊田さんも
続いた。
え!? そんだけ!?
俺の驚き、そんだけ!?
心の中では不満タラタラだったが、いつまでも一人突っ立っているわけにはいかないので、
渋々俺は再び乗り込んだ。
車を出す前に、何を思ったのか、
社長はミラー越しに俺を一度見た
「?」
「今度は寝んなよ」
誰が寝るか。
俺は若干ふてくされながら、
小さく、分かってますよ…と呟いた。
そこで俺の頭に何かが引っかかった。
何か大事なこと忘れてるような…
ま、いいか。
…………。
…………。
あ!? そうだ、ここどこ!?
「し、社長!あの、この車は一体
どこへ…?」
すると社長は振り返らずにニヤリとした。
な、何?
これはもしかして…?
「ヒミツ、な?」
やっぱり。俺はガックリと肩を
落とした。
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