第2章

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さらっと流す社長に菊田さんも 続いた。 え!? そんだけ!? 俺の驚き、そんだけ!? 心の中では不満タラタラだったが、いつまでも一人突っ立っているわけにはいかないので、 渋々俺は再び乗り込んだ。 車を出す前に、何を思ったのか、 社長はミラー越しに俺を一度見た 「?」 「今度は寝んなよ」 誰が寝るか。 俺は若干ふてくされながら、 小さく、分かってますよ…と呟いた。 そこで俺の頭に何かが引っかかった。 何か大事なこと忘れてるような… ま、いいか。 …………。 …………。 あ!? そうだ、ここどこ!? 「し、社長!あの、この車は一体 どこへ…?」 すると社長は振り返らずにニヤリとした。 な、何? これはもしかして…? 「ヒミツ、な?」 やっぱり。俺はガックリと肩を 落とした。
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