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「あ、そう言えば明日は
久しぶりに三人纏めてオフだよなぁ?」
鍋をつっつきながら繁社長が言った。
「そうですね。あ、ちょっと
それ俺の肉…!」
「はは、早いモノ勝ちなんだよ
んで、それがどうかしたの?」
ヒョイ、パク。
「あぁ…」
「いやな、聖月にもそろそろ
ここの住民にも会わせたいな
って思ってな。
あ、このコンニャクは俺のな」
「あぁそうか、話には出したことあったけど、実際に会ったことはないんだよね、聖月は」
モグモグ。
「えぇ。なんせいつもすれ違いになるもんで。…はむ」
シャクシャクシャク。
どうやらここはシェアハウスらしい。
そんな話を何回か聞いた。
「何なら明日、来いよ。多分皆
いるから。…これ、うめぇな」
「本当ですか!?
ぜひ、ぜひ行きます!」
思わずはしを置いた。
実はずっと前から会ってみたいと
思っていたのだ。
だが、その間にも鍋の中身が
みるみる減っていくのを見て
あわてて食事を再開する。
涼介さんはグイッと缶ビールを
あおると、
「そうだな。そうすればいい。
キャラは濃いがいい人たちばかりだしな」
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