第2章

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「天野君のことはシゲちゃんから聞いてるよ!確かシゲちゃんの 秘書をやってるんでしょ!? 大変でしょ? シゲちゃんのお世話係」 「そんなことはないですよ。 社長は怒ると怖いし、人使いは 荒いけど、 最近は褒めてくれるようになりましたし…純粋に嬉しいんです!」 すると怜さんの表情に一種の影が帯びた。 「ふうん、そう。」 マゾか。 怜がそう思ったのをもちろん俺は 知るよしもなく、ニコニコしていた。 嬉しい。会えた、会えたよ! この人がウワサの橋本 怜さんか。 なんかイメージと違ったけど何か確かに二人が言っていた通り、 いい人っぽいな…。 「まあ、とにかく入りなよ。 …っていうかごめん。今、両手 ふさがってて。開けて?」 「あ、はい!」 よく見ると何やら重そうに両手に ぶら下げている。
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