第1章

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「おい、聖月ー。リモコンがないんだけど」 「そんなの知りませんよ! 繁がどこにでもおくからでしょ!」 「はぁ!? 俺じゃねぇよ!! 怜だろ、リモコン失くすの」 「なんで僕が出てくるんだよ。 僕関係ないじゃん」 「よく言うよ。怜の部屋はいつだって泥棒が入ったみたいに散らかっているクセに」 「あ、類まで!」 俺は今、こいつらの世話をしている。 文字通り世話だ。主に家事。 あの獣たちの、飼育係。 どうしてこうなったのか。 それを話すには一週間前に遡らなければならない。
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