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午後11時の赤城道路。
このふもとの駐車場に白いZ33と黒いJZA80がいる。
白いZ33はNismo380RSのAeroとR34純正Wingが付けられ、、黒いJZA80型SUPRAはVeilSideを付けている。
それだけでなく互いのDriverもいる。白いZ33乗りの女が柳田マリアだ。黒いJZA80乗りは黒髪のロングヘアに青い布で1本結びに縛り、片方の目が前髪で隠れている中性的な雰囲気をした女である葛西サクラだ。サクラはこないだ大崎に敗れた走り屋だ。
2人は会話していた。
「よぉ、サクラッ! こないだBattleに負けて落ち込んでいるじゃんか!?」
「――別に落ち込んでいない……」
「赤城でもDUSTWAYでも雨原に次ぐ実力を持つお前が負けるとびっくりしたじゃんッ! あと、お前に勝ったワンエイティ乗りという大崎翔子にあたしはBattleを挑んじゃん」
「――大崎にBattle……?」
「そう、本当に申し込んだじゃんよッ! HillClimbで勝負するつもりだッ!」
今日の朝に大崎へBattleを申し込んだことをサクラに話した。
「――Battleを挑んだか……HillClimbか……ボルトオン化により元々NAだったVQ35にTwinTurboを載せて500馬力にPowerUpしたZ33ならお前のほうが完全有利かもしれない……。しかしオレの場合は有利だと思っていない――大崎は斎藤智からヒントを得たある作戦を使ってくるな……」
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