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「速いじゃんッ! あたしのSideBrakeDRIFTッ! サクラはどうしたんじゃんッ! 手加減するから離れていくじゃんッ!」 「――Z33のくせに速い突っ込みだな……オレのデジャ・ヴであるDigitalPlanetで確認したところ、オレのJZA80より重い1400kgだ――もしオレが本気を出していた時の話だが……Nomalより10倍曲がると言われたこのJZA80といい勝負できるかもしれないな……」  Z33はサクラのJZA80よりちょっと重いが、FootBrakeなしのSideBrakeDRIFT で良く曲がっている。  3つ目のヘアピン、4つ目のヘアピンにも入る。どちらも柳田はSideBrakeDriftで入った。一方のサクラは「勝負したくない」という気持ちでわざと手加減して走っているため、柳田Z33に離されていく……。  柳田とZ33は5連続ヘアピンが終わると、サクラの眼から消えていった。  HillClimbが終わり、2人のDriverと2台のクルマは頂上へ着く。柳田がGoalした後からサクラがGoalするまではすごい時間があったらしい。  車から降り、2人は会話をする。 「すごい遅れてGoalして来たじゃんよ」 「――オレはBattleする気がなかったんだ……」 「もしBattleする気があったら、勝負がなるからよかったじゃん。けど、お前が勝負なかったせいで自由走行になったじゃん」  次にサクラは柳田の走りについて話す。 「――いつも通りFootBrakeを使わないSideBrakeを使っていたな……」 「当たり前じゃんッ! これはあたしのデジャ・ヴだぜ。あたしの覚醒技はNoFootBraking流、デジャ・ヴの名前はSideBrakeDriftだ。効果はSideBrakeの制動力を50%上昇させ、Handling性能を50%上昇させるかわりに、Battleの間だけFootBrakeが使えなくなるじゃんッ!」 「――知っているけどな……」  柳田の覚醒技の名前はNoFootBraking流。  デジャ・ヴはSideBrakeDrift、SideBrakeの制動力とHandling性能を50%上昇、つまり1.5倍にする技だが、そのかわりBattleの間だけFootBrakeが使えなくなる。しかし、それを使わず走る柳田にはそんな欠点は関係ない。 「知っているのに教えてすまないじゃん。今度のBattleではお前が倒せなかった大崎という走り屋をやっつけてやるからなッ!」
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