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それから夜が明けて3月31日。
昨日はいろいろあった。Plasma3人衆と勝負したり、柳田に勝負申し込まれたりと。
今日はどんな日になるんだろう。
朝6時の和食さいとう。
大崎と智は起きていた。
まだ和食さいとうは開いていないが、ここに1台のクルマがやってきた。
「あの音は2JZのSingleTurbo、車種はJZA80。サクラが来たんだ」
「葛西サクラが和食さいとうにッ!?」
やってきたのはサクラのJZA80だ。
智がEngine音で見抜く。
JZA80からサクラが降りて、和食さいとうの中に入ってくる。
「いらっしゃい」
「――大崎翔子はいるか……?」
サクラは大崎に用があるようだ。
「いるぞ。すぐここに」
ここで大崎とサクラがBattle後初めて出会う。
サクラは大崎に話しかけた。
「――昨日WHITE.U.F.Oの柳田が勝負を申し込んできただろ……あいつのZ33はTwinTurbo化で500馬力のPowerを得ている……さらにはFootBrakeを使わないSideBrakeだけのDRIFTを使う……」
「SideBrakeだけのDRIFT……!? 昨日智姉さんの言ってた「ある走り」ってこれのことなの!?」
「――あのZ33はオレのJZA80より重いがあのSideBrakeだけのDRIFTを使ったおかげでCornerですごい速く走っている……。彼女のデジャ・ヴはSideBrakeだけのDRIFTにマッチしている覚醒技だ……Battleの間だけFootBrakeが踏めなくなるけどな――」
「私はその2つを知っているが」
柳田Z33が500馬力のTwinTurboを搭載していること、柳田はSideBrakeのみのDRIFTでCornerを攻めることを語る。
智はすでにそれらを知っていたらしい。
「――言うのはそれだけじゃあない……相手は榛名の走り屋だ……。一方――オレとお前は赤城の走り屋だ……。お前は赤城の走り屋として榛名の走り屋に負けるわけには行かない……お前はオレに勝っている――オレに勝ったお前が柳田に負けたらここのLevelが榛名(あそこ)より低いと言われてしまう……。次のBattleでは柳田よりお前を応援する……」
柳田は榛名(よそ)から来た走り屋、大崎とサクラはここ赤城の走り屋。
サクラを倒した大崎が負けると赤城のLevelが低いと言われる。
だから次のBattleではサクラは大崎を応援するつもりだ。
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